オフィスで使う、自分のデスクの引き出しや、キャビネットの鍵。あるいは、スポーツジムや、温浴施設のロッカーの鍵。これらの、比較的小さな鍵をなくしてしまった時、「まあ、大したものでもないし、管理者に言って、壊してもらおうか」と、安易に考えてしまうことはないでしょうか。しかし、これらの鍵にもまた、その問題を、もっとスマートに、そして安価に解決するための「キーナンバー」が、隠されている可能性が高いのです。多くのオフィス家具メーカーや、ロッカーメーカーは、自社製品の錠前と鍵に、それぞれ固有の番号を割り振っています。このキーナンバーさえ分かっていれば、たとえ鍵を全て紛失したとしても、メーカーや、その代理店であるオフィス用品販売店などを通じて、純正のスペアキーを、一本から注文することができるのです。その費用は、多くの場合、千円から三千円程度。もし、鍵屋を呼んで、解錠と錠前の交換を依頼すれば、一万円以上の費用がかかることを考えれば、その差は歴然です。では、そのキーナンバーは、どこで確認できるのでしょうか。最も分かりやすいのが、鍵穴そのもの、あるいは、錠前の表面に、小さな文字で刻印されているケースです。アルファベット一文字と、三桁から四桁の数字、といった組み合わせが多いようです。また、家具やロッカー本体の、目立たない場所(引き出しの側面や、扉の内側など)に貼られた、製品情報シールに、記載されていることもあります。もし、これらの場所に見当たらない場合は、そのオフィス家具を納入した業者や、施設の管理部門に問い合わせてみましょう。購入時の記録から、キーナンバーを割り出せる可能性があります。鍵をなくしたからといって、すぐに「破壊」という、最終手段に頼るのは、あまりにも短絡的です。まずは、その錠前のどこかに、問題を解決するための「ヒント」が隠されていないかを、注意深く探してみる。その小さな探求心が、あなたの会社の経費を節約し、スマートな問題解決能力を、示すことに繋がるかもしれません。
ロッカーや机の鍵にも番号は重要